アニメ脚本家は独学でなれる?→【YES】勉強方法やオススメ書籍などまとめ

アニメ脚本家を目指す人にとって気になるのが、「独学でなれるのか?」という疑問。

果たして、独学のみで脚本家デビューは可能なのか?以下で詳しく解説していきます。

目次

独学でアニメ脚本家になれるのか?

結論から言うと、アニメ脚本家は独学で「なれる」のです。

若いうちから専門学校に通う以外でも脚本家になる道はあります。

事実、脚本家は年齢層が幅広く、アニメ業界においては30代後半からデビューする人もいれば、40代でデビューする人もいます。肉体労働のように力を必要する仕事ではないため、40代から独学で目指すことも可能です。

ただし、若い人の方が吸収力が高く有利なのは間違いありません。若者にはない、中年の「人生経験の深さ」で勝負しましょう!


独学での勉強方法

最近では、インターネットを利用したWEB講座や脚本家の本などが出ているため、独学で勉強する方法は複数存在します。ただし、独学には独学ならではの難しさがあります。たとえば

  • 自分の実力を評価してもらえる機会が少ない
  • 勉強の進め方が自己流になりがち
  • モチベーションが続きにくい
  • 脚本家の道を諦めた後、次につながりにくい


もちろん、独学で勉強して脚本家としての力をつけることは可能です。

現に、今現在活躍しているシナリオライターや脚本家には、独学で学んだ人もいます。独学でもプロになることは可能ですが、確固たる目標を持ち、モチベーションを維持し継続することが大切です。


独学でも脚本家になれるけど覚悟は必要!

アニメ脚本家は独学でなれるものの、当然難しさがあります。

専門学校で学ぶことも一つの選択肢であり、独学・専門学校それぞれのメリットとデメリットを考慮して、自分に合った方法で脚本家を目指しましょう。

独学でアニメ脚本家になるための学習法とステップ

アニメ脚本家を独学で目指す人に向けて、効果的な学習法とステップをご紹介します。これらの方法は一例ですので、自分に合った学習法を見つけて、着実にスキルを向上させていきましょう。

独学で学ぶステップ

独学で脚本を学ぶのであれば、以下のような手順がオススメです。

脚本を学ぶ基本教材を選ぶ

まず、基本となる「脚本の教材」を選びましょう。(※おすすめ書籍は後述します)

試し読みをして、自分にとって理解しやすく、内容が頭に入りやすいものを選ぶことが大切です。アナログですが紙の本のほうがオススメ!マーキングやチェックをしながら学習を進めることができるので。

サンプル脚本を活用して学ぶ

劇団や脚本家のホームページ、コンテストの過去受賞作から脚本のサンプルデータを入手しましょう(無料で入手可能)実際の作品を参考にしながら、脚本のテクニックを分析し、自分なりにアレンジしてみることが大切です。

原作をもとに短編シナリオを書く

次に、好きな小説や漫画などを原作にして、短編シナリオを書いてみましょう。既存のストーリーや設定があるため、初心者でも取り組みやすいです。

オリジナル短編シナリオ(5分程度の)を作成

続いて、原作無しのオリジナルのシナリオを作成しましょう。最初は5分程度の短編シナリオを目標に、少しずつ慣れていくことが大切です。

アイデアが浮かばない場合は、まず簡単なあらすじを書いてから脚本に落とし込む方法も試してみましょう。

学習のポイント

学習ポイントとしては以下の通りです。

  • シナリオの技術を理解する
  • シナリオの技術を意識しながら書いてみる
  • 書いたシナリオを読んでもらう

シナリオの基礎技術を理解する

まずは参考書でシナリオの基礎技術を理解しましょう。とりあえず、いろいろ浮気せず1冊に集中することが大切です。

書いてみる!短いシナリオをたくさん書く

短いシナリオをたくさん書くことで、無駄な部分を省いた効果的な脚本が書けるようになります。

脚本家は締め切りや急な修正対応など時間に追われる職業です。短いシナリオをスピード感をもって作成するスキルは、デビュー後にも必ず役に立ちます。

シナリオを読んでもらう

自分が作成したシナリオを読んでもらいましょう。

シナリオを読めるプロの人に目を通してもらい、良い点・改善点など添削してもらいフィードバックを受けるのがベストです。

誰もいない場合、素人でもよいですが、感想を聞く程度に留めておきましょう。

独学学習法まとめ

独学でアニメ脚本家を目指すためには、基本教材の選択、サンプル脚本を活用した学習、原作をもとにした短編シナリオの作成、オリジナルの短編シナリオの作成、短いシナリオをたくさん書く練習、会話の内容の分析などの学習法など・・・。

多くの学ぶべき内容があります。

自分に合った学習法を見つけて、アニメ脚本家としてのスキルを磨いていきましょう。

独学でアニメ脚本家を目指すメリットとデメリット

独学でアニメ脚本家を目指す際のメリットとデメリットについていくつか列記しました。

独学のメリット

経済的な負担が少ない

独学でアニメ脚本家を目指す最大のメリットは、費用が抑えられることです。極論すれば、独学では「0円」で学べます。WEB上の情報を参考にしたり、無料の脚本データなどを駆使すれば本当に0円です。

実際に、独学で学んでコンクールに応募し、脚本家デビューを果たした人も多くいます。

個性と感性を自由に表現できる

有料のスクール講師や師匠の影響を受けることで、自分の表現が制限される場合があります。一方、独学では自分独自の個性や感性を、存分に表現できることが魅力です。

脚本家のアウトプットとしての明確な正解は存在しないので、自分色を出せるのが独学の魅力です。

※ただし、それが多くの人に認められるかは別問題です。

インターネットを活用したオンライン講座や脚本家の著書も増えており、学び方は多様化しています。

独学のデメリット

実力評価の機会が少ない

独学の場合、監督やプロデューサーなどの関連者に自分の作品を評価してもらう機会が少なくなります。これは、独学の最大のデメリットと言えるでしょう。要は自分を売り込む機会が無いということです。

学び方が分からない

独学では、何から勉強し何を重視して学ぶべきかが分かりにくいことも課題です。自己流となり、重要なことを学び忘れている・・・!という可能性も!

モチベーションの維持が難しい

モチベーションが続かず、途中で挫折する人も多いです。やはり属する環境は重要で、同じ目標を持つ集団に属することは継続する上でも大切と言えます。独学は難しい!といわれる最大の要因はココにあると言っても良いですね。

次のステップに進みにくい

脚本家の道を挫折した場合、独学で学習していると次のステップに進むのが難しいというデメリットもあります。関係者との人脈ができていないので、類似の道に進むことも難しくなるでしょう。

独学で挫折しないコツ


独学でアニメ脚本家を目指す際には、

期間を決めて取り組むことがおすすめです。例えば、5年など。

期間を設定し、その間に目標を達成することを目指しましょう。この方法で、モチベーションを維持しやすくなり、挫折しにくくなります。

また、独学でアニメ脚本家を目指す際には、以下のポイントにも注意してください。

  • インターネットや書籍を活用して、アニメ脚本の基本を学びましょう。
  • 定期的に自分の作品を見直し、改善点を見つけて修正していくことが重要です。
  • コンクールやアニメ制作会社への応募を通じて、自分の作品を評価してもらう機会を増やしましょう。
  • SNSやオンラインコミュニティを活用して、同じ目標を持つ仲間や先輩脚本家と繋がり、アドバイスやフィードバックを得ることが役立ちます。
  • モチベーションを維持するために、自分の目標を明確にし、達成した際の喜びや成功をイメージしましょう。

オススメのアニメ脚本家向け書籍

独学でアニメ脚本家を目指す方にオススメの書籍をいくつかご紹介します。これらの書籍は、脚本の基本やコツ、具体的な勉強法、そして成功の秘訣が詰まっています。自分の脚本力を向上させましょう。

3年でプロになれる脚本術

尾崎将也によるこの書籍では、脚本を書くための技術や知識が詳しく解説されています。また、名作映画を分析することで、豊かな物語の土壌を育てる方法も紹介されています。プロ脚本家の実体験も含まれており、貴重な一冊です。

SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術

この書籍では、大手映画会社が求める脚本の要素や、実践的な脚本マニュアルが紹介されています。特に構成やログラインの作り方に関して詳しく説明されており、エンタメ作品の脚本に役立つ情報が満載です。

感情から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方

過去の名作脚本から学ぶ、感動的な物語を作るテクニックが整理されているこの書籍では、創作の心構えや物語の構造などが分かりやすく説明されています。対立や葛藤の重要性にも触れられており、脚本全体の構成や物語の回し方を学べます。

シナリオ作法入門―発想・構成・描写の基礎トレーニング

シナリオ・センター創立者の新井一氏が、シナリオ作成の基本からコンクール応募のポイントまでを網羅した一冊です。練習課題が付いているため、シナリオ講座を受講しているような感覚で学べます。

「懐かしドラマ」が教えてくれるシナリオの書き方

2000年代までの名作ドラマをお手本に、わずか8日間でシナリオが書けるようになるワークシート付きの本です。初心者にもわかりやすく、手軽に学べるのが魅力です。ただし、この一冊だけでプロのシナリオライターになれるわけではないため、他の書籍やシリーズと併せて学ぶことが効果的です。



以上、紹介した書籍は基本~応用まで幅広い知識や技術が学べます。独学で脚本のスキルを磨くための良い教材となっています。

独学派の方は、まずこれらの書籍を読み込み理解を深めていくことが大切です。また、実際に自分で脚本を書いてみることで、理論を実践に活かし自分なりの脚本スタイルを確立していくことが重要です。書籍を参考にぜひ自分の夢を追い求めてください。

資格は必要?独学でアニメ脚本家を目指す方法

アニメ脚本家を目指す際、資格は必要でしょうか。結論は

シナリオライターになるために必要な資格は存在しません。

しかし、原則としてパソコンでの執筆となるため、パソコンスキルは必須です。さらに、脚本特有の専門知識も身につけることが大切です。

脚本作成に必要なスキルと知識を身につけましょう。例えば

  • 基本パソコンスキル: Microsoft Office Specialist(MOS)などの資格が役立つ
  • 文章力: 文章読解・作成能力検定2級などの資格を取得することも有益
  • 発想力: 映画、ドラマ、演劇、アニメなどに触れ、アイデアを豊かに!
  • トレンドや社会問題の理解: ターゲットのニーズを捉え、多くの人に支持されるストーリーを作る→世の中のトレンドや社会問題を理解することが大切


学歴や資格よりも重要なこと

アニメ脚本家への道はさまざまであり、大学や専門スクールに通うことは必ずしも必須ではありません。実際には、優れた脚本を書けるかどうかが重要であり、学歴や資格は関係ありません。

良い脚本が書ける人が、売れる脚本家である。完全実力主義の厳しい世界です。

独学でアニメ脚本家を目指す場合、脚本をたくさん書き、映像作品を鑑賞して、脚本家としての力を身につけることが大切です。自分のスキルや知識を磨いて、夢を叶えるために努力しましょう。

独学以外の道:アニメ脚本家を目指すためのオプション

独学でアニメ脚本家を目指す人にとって、独学以外の道が気になるかもしれません。ここでは、専門スクールや大学への進学、映像関連企業への就職といったアプローチを紹介します。

専門スクール・大学に通う

脚本家になるためには、専門スクール・大学に通うことも一つの方法です。

  • 映像学部や芸術学部がある大学: 日本映画大学や日本大学などが有名
  • 社会人向けのスクール: 映画美学校やシナリオ・センター、日本シナリオ作家協会シナリオ講座などで、脚本を専門に学ぶ

スクールに通うことで、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨することができ、監督や脚本家とのコネクションが生まれることもあります。

↑これ、実は大事なことです・・・!

ただし、スクールに通っても、すぐさまプロになれるわけではないことに注意しましょう。

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映像関連企業に就職する

面白い脚本を書いても、誰も知らなければ採用されることはありません。プロデューサーや監督に企画書や脚本を読んでもらうことが重要です。

  • テレビ局や制作会社に就職: 映像関連の会社で働くことで、企画書や脚本を売り込むチャンスが増える

映像関連の会社で働きながら脚本家デビューを果たす人も少なくありません。こうしたアプローチも「保険として」検討することで、独学だけでは得られない機会を得られることもあります。

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